Travel Wales

1週間ちょっとウェールズを旅してきました。そこで見た美しい景色、美味しい食べ物、優しくて面白い人々、すべての素晴らしい思い出をここに残します。これからウェールズに行ってみたい人、ウェールズをまだ知らない人に読んでもらえて、少しでも参考になれば嬉しいです。

海外旅行に行ったらスーパーマーケットに必ず行く。

Shwmae! Tomoです。

みなさんは海外旅行に行ったら現地のスーパーマーケットに行きますか?
私は必ず行きます!いくつかの違うスーパーマーケットに行って比較してみるのも好きです。今回のウェールズの旅でももちろんスーパーマーケットに行きました。

 

特にヒースロー空港に着いて車を借りて最初に見かけたテスコ(Tesco)に入りました。スマホで移動中もネットが使えるように現地のSIMカードを買いたかったのですが、いろいろと下調べしたところTescoで買って設定してもらうのが一番得策だったからです。

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ウェールズにあるTescoはウェールズ語と英語の二か国語表記。

Tescoには独自のモバイルサービス「Tesco Mobile」があり、大型テスコ内にはスタッフが常駐する専用のカウンターもあります。ここの「Pay As You Go(ペイ・アズ・ユー・ゴー)」というプリペイドサービスがおすすめです。プリペイドSIMカードは他の通信会社でもやっているし、コンビニなどでも買えますが、SIMを買うだけ。設定してちゃんとつながるかどうかまで面倒をみてもらえません。でもテスコ・モバイルのカウンターなら専任のスタッフが使える状態に正しく設定してくれます。これは安心!

テスコ・モバイルのSIMカード自体はなんと0.99ポンド。1ポンドでお釣りがきます!SIMカードを買ったらプリペイドのチャージをします。最安で5ポンドのプランからありますが、利用量などを考えて私たちは10ポンド分をチャージ(英語ではトップアップと言います)。4Gネットワークを2GB利用できます。

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Pay as you go tariff | Help & Support | Tesco Mobile

確か、有効期間は4週間で、期間内に再びトップアップすれば利用期間も延長されます。が、1週間ちょっとしか利用しない私たちには10ポンド分で充分でした。

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旅のお供にお菓子や飲み物も買いましたが、意外と重宝したのがフルーツ。
ナイフの要らないフルーツはどこでも手軽に食べられるので便利です。しかも安い!
79ペンスの小ぶりな桃はとっても甘くてジューシーで、ちょっとおなかすいたとか、のどが渇いたと言う時に最適でした。

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出口手前にあるさよならサインもウェールズ語と英語の二か国語表記。
Tescoと激安スーパーALDI(アルディ)には滞在中何度もお世話になりました。
本当は庶民的なASDA(アズダ)やちょっと高級なWaitrose(ウェイトロース)にも行きたかったんですけどタイミングが合わず行けませんでした。次回はもっといろんなスーパーマーケットに行きたいです。

ウスク・キャッスル(Usk Castle)

Shwmae! Tomoです。

カーナビで最短距離のコースを選んでしまったために、高い生垣に両側を挟まれている車一台分しかないような狭い狭い道をハラハラドキドキしながら走っていた私たちですが、無事に一般的な車道に出ることができ、何やら町らしいところに出てきました。

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この手前にも自転車カゴにカラフルなお花がてんこ盛りな家がありました。
見ているだけで気分が上がります。

 

看板の位置が低すぎてよくわからなかったのですが、お城があるような…
やっぱり「ウスク・キャッスル(Usk Castle)」と書いてあります。

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車は急に止まれないのでUターンして中に入ってみました。

 

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緩やかな勾配を上がるとそこは雑木林に囲まれた砂利の駐車場。
車が数台止まっていて、お城は左手にあるようです。
このまま進んでいって良いのかためらってしまうほど、鬱蒼とした雰囲気です。

 

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あ、見えた!
お城はさらに丘の上にあるようです。坂道の手前には絵地図がありました。

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思ったよりも広いお城のようです。
それにしても営業(開園?)時間とか、入場料とかの看板が見当たらないんですけど…。

 

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ウソみたいな門をくぐります。上にのった王冠がなんともウソっぽい。

その先に小屋が見えて、そこが案内所かな?チケットとか買うのかな?と思い近寄ってみると…

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ひどい!「ビジターはご自分の責任でお入り下さい」って大きく書いてある!
では何があっても自己責任ということで先に進みます。

少し急な坂を上がっていくと、目の前にお城らしいものが見えました!

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お城はもっと右奥に続いているのですが、この日は入っていくのを遠慮しました。
なぜなら右手にテントが見えますが、前日にここで結婚式が行われたそうで、みなさん解体作業で忙しそうだったからです。行く先々で(午前中はティンターン・アビー)結婚式の解体作業に出くわすなんて、前日の日曜日はよっぽど結婚式日和だったのでしょうか。

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しかも、そんな話をしてくれた作業中の若いお嬢さんはタンクトップにショートパンツにブーツという格好で音響設備のコードをぐるぐる巻いていたのですが、うちの旦那さんが「昨日は僕の息子も結婚式だったんだよ」と言うと、驚いて「あら!私も!昨日は私の結婚式をここでしたの。ここは父のものだから。」えー?!今度はこちらがびっくりする番です。テントの入り口で照明を外していたおじさんは、なんとこのお城の所有者、そして花嫁の父でした。私たちが「おめでとうございます。」と言うと、さっきの会話を聞いていたのか「あなたたちもおめでとう。」と返してくれました。

 

テントの中を見せてもらったお礼を言うと、自由に見て回ってください、とさっきのおじさん、いや城主に言ってもらえましたが、作業のじゃまはしたくないので左の方に行ってみます。

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3本の松の木が不自然に立っています。真ん中の木に掲げられた看板にはこう書いてありました。

"SCOTS PINE TREES PLANTED TO
COMMEMORATE THE BIRTH OF
HRH PRINCE OF WALES
14 NOVEMBER 1948"

プリンス・オブ・ウェールズの誕生を祝ってこの3本の松の木が植えられたそうです。
プリンス・オブ・ウェールズと言えば…誰だっけ?
でもプリンセス・オブ・ウェールズと言えばダイアナ妃。そして1948年に生まれたっぽい人ってもしかしてチャールズ皇太子
私たちが訪れた2017年9月18日現在で68歳、もうじき69歳だった松の木たち。
にょきにょきと、まるでチャールズ皇太子のように背の高い木だったのですね。

 

その先にはさっき通ってUターンした道と、その先にも町が広がっています。
手前には手書き風の風景に説明書きがあってわかりやすいです。

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さらに風景画の下には、このお城に関する歴史上の出来事が書いてあります。
全部読んではいませんが、まるで誰かが勉強中のノートのような書き方ですね。
人間関係が複雑だったようです…。

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まさか町の真ん中にこんな素敵なお城があるとは思ってもいませんでした。
私たちが見た範囲だけでも「なぜこんなものがここに?」と思う物がたくさんあったので、きっとテントの奥に続く敷地内にもユーモアに富んだ不思議なものがたくさんあるのでしょう。

カーナビで最短距離を選択していなければ絶対に通過しなかった町、ウスク。
こんな素敵なお城とその持ち主家族との出会いに感謝です。

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ウェールズ語を東京にいながら学ぼう

Shwmae! Tomoです。

さっきウェールズにいる友達がフェイスブックでシェアしていました。

www.facebook.com

なんと東京にある大学でウェールズ語を学べるそうですよ。
ウェールズ語は英語と比べると語順が違うし、何より発音が難しい印象があるのですが、こんな風に自分の考えをウェールズ語で言えたらかっこいいですね!

 

私は毎回ブログの冒頭で使っている“Shwmae”や、
元気ですか? Sut ydych chi?
ありがとう  Diolch yn fawr
おはよう   Bore da
おやすみ   Nos da
コーヒーが好きです Rydw i'n hoffi coffi 

ぐらいしか知りません(笑)

 

英語で会話をしていて相手がウェールズ人だとわかり、私が急に“Sut ydych chi?”と言っても、発音が悪くて伝わらないか、相手もウェールズ語を習っていない世代のウェールズ人でわからないとか、まさか日本人の私がウェールズ語で話すと思っていなかったので、耳が反応しなかったとか、まぁなんらかの理由で通じません。

 

ウェールズ語の話をしている時に“hoffi coffi”と言って笑っている人は、TVドラマのGavin & Staceyを見ていた人でしょう。ウェールズ語を話せないウェールズ人であるブリン叔父さんが、ウェールズ語を話す人の集落(というかキャンピングカーの集まり?)を訪れた時に、なんて挨拶するのかわからなくて、でも「あ、知ってるウェールズ語ある!」と言わんばかりの得意満面な笑顔で“hoffi coffi”と言うシーンは、ウェールズ語を話せないウェールズ人の悲しみを滑稽に映し出しています。ウェールズ人であることをとても誇りに思っていて、ウェールズ愛に満ちているのに、その言葉を話せないのですから恥ずかしいやら、情けないやら…と、うちの旦那さんも言っています。

 

話を戻しますが、ウェールズは「英国の中の異国」と表現されることもあるように、地理的な条件から歴史的にも文化的にもユニークで、近年はウェールズ語の保存に力を入れています。今回のウェールズの旅の途中でも「ウェールズ語を習おう」という横断幕やブースをスーパーなど人の集まるところで見かけました。

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「別の言語を身に着けるには、その言語を母語とする人とつきあうのが一番」と聞いたことがありますが、理由はどうあれ、その言語でコミュニケーションをとりたいという強い気持ちがあればヒアリング力も、スピーキング力も上がって、ボキャブラリーもどんどん増えていくと思います。ウェールズに行って、見るもの、聞くもの、全部ウェールズ語という環境に身をおいて、理解できないと生活に困るぐらいにしてしまうのも手ですよね。

私の当面の目標は「2月のラグビーシックスネーションズが始まるまでに、ウェールズの国家を少しは覚えたい」です。これまで毎年適当に歌ってましたが、そろそろせめて歌い出しだけでも正しい歌詞で歌いたいと思います。あと6週間ほど…間に合うかな?

ちなみに、BBCカムリのビデオでは大学の名前は明かされていませんでしたが、大東文化大学のようですよ。

最短ルートは必ずしも最速でたどり着ける訳ではない。と実感した話

Shwmae! Tomoです。

 

ウェールズ観光の第一歩であったティンターンアビーが予想以上に素晴らしかったし、これまた思いがけずおいしいベーコンバップにも出会えて幸先が良かった私たち夫婦のロードトリップ。次の目的地は旦那さんの生まれ故郷、マウンテンアッシュです。

生まれ故郷なので実家とか兄弟の家に泊まるのでは…と思われるでしょうが、ここは全員男兄弟で誰もまめに連絡をとるタイプではなく、家にスペアルームがあったとしても既に長期で貸していたりとか、いろいろ事情があってお世話になれず、マウンテンアッシュ近くに宿を予約しました。Booking.comは本当に便利です。

 

カーナビに次の目的地の郵便番号を入れてルート設定をします。画面の写真を撮っておけばよかったのですが、私たちの借りた車についていたカーナビでは、おすすめ、最短、エコの3つからルート選択できます。エコは通過する道路の速度制限や混雑具合から最も燃費が悪くないと思われるルートを提案してくれます。おすすめルートは走行距離87km、1時間11分で行けるM4まで南下して、私の好きなキャッスルコク(Castell Coch)を通るA470に入って北上してマウンテンアッシュに行くルートです。M4は主要な高速道路なので速度を上げて走れます。しかしM4に出るまでかなり南下するのと、再び北上するのがどうも遠回りな印象です。

ほぼ右から左へ横切る最短ルートは67km、1時間20分だと表示されています。20km、約10分の違い。それくらいの差ならおすすめルートと同じくらいの時間で到着できるかも。ポンティプールを抜けていくこのルートは面白そうだ、という旦那さんの鶴の一声で最短ルートを行くことに決めました。

おすすめルートではティンターンアビーを出ると左折でした。大きな観光バスも、たくさんの自転車バイカーたちも左折していきます。でも私たちの車は右折です。大きな道路を効率よく進むのではなく、自然を楽しみながら進む、これぞロードトリップ!と妙に盛り上がりながらカーナビの指示に従って走り出し、赤毛のアンを思い出させる木々のトンネルを通りぬけていきました。

 

このルートを選択して後悔したのは走り出して5分も経たない頃でした。

どんどんと森の奥へ入っていくルート。くねくねとうねる道はどんどん狭くなり、車1台が通るのにちょうど良い幅と言えるくらいです。すれ違うにはお互いに相当左に寄せないと無理でしょう。しかし対向車があるのかないのか、森の中のくねくね道では全くわかりません。常にハラハラドキドキ。

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旦那「うわ~!いったい後何キロこんな感じ?」

私「次の交差点まであと5kmくらい」

やっと少し視界が開けたところに出てホッと一安心。命拾いしたような心地でした。

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どこまでも続く生垣をキレイに刈り込むのはこのような専用車があったのでした。電のこの刃がL字についている感じで、横面と上面の伸びてきた枝を同時に刈っていきます。

のどかな風景に癒されるのもつかの間で、最短ルートはどこよりも狭い道を進みたがっているようです。

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石垣と密度の高い生垣に挟まれたこの道ではネコがいても避けられません!もし対向車があれば、どちらかがバックですれ違えるところまで行かなければなりません。誰も来ないで~!とひたすら祈りました。旦那さんはくねっと曲がる手前でクラクションを軽く鳴らして警戒します。

こんな冷や冷やする道を20分ほど走り、カーナビのスクリーンにもようやく道らしい道が表示されてきました。

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今回は幸い対向車もなく無事に通過できましたが、もし対向車があったり、大きな枝が折れて道をふさいでいるとか不測の事態があればかなり時間をロスしていたことでしょう。後日会った友達の話では、地元の人は抜け道としてこのような道を使うけど、狭いので注意が必要な場所や、すれ違える場所を把握している。知らない人が通るのは本当に危険だからやめた方がいい、と言われまったく返す言葉もありませんでした。

上の写真にもあるように、地図上の道なき道でも速度制限は60マイル(約96km)なんて表示されています。自足100km近くであの道を飛ばすなんて自殺行為!やはり多少遠回りでも大きな道路を行く方が確実だし、変なストレスもないだろう、ということを体感したロードトリップ初日でした。(続く)

 

ベーコン・バップ+紅茶のセットがおすすめなThe White Monk

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The White Monk

Shwmae! Tomoです。

広いティンターン・アビーを歩いて回ると、のども渇くしおなかも減ります。
エントランスを出てから右手のワイ川の方に行って、少し離れたところからティンターン・アビーを望みました。ん~、街灯がちょっと邪魔だけど、やはり美しい!

そして駐車場に戻ろうとすると、ある看板が目に飛び込んできました。

 

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ベーコン・バップ

+ 紅茶・コーヒー

£4.25

 

Bacon Bapとはベーコンサンドのことです。この言葉を聞いただけで何やら無性にしょっぱいベーコンと、ミルクをたっぷり入れた温かいクリームティー(ミルクティーとは言いません)が欲しくなってきました。たぶんうちの旦那さんも全く同じ気持ちだったのでしょう。即決です。

ぽかぽかと日の当たっているガーデン席も良かったのですが、けっこう混んでいたので店内の席にしました。このカフェの店内はティンターン・アビーのような石の壁と、重厚で低い天井、かわいらしいテーブルクロスや黒板の手書きポップが印象的です。

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エプロンをつけたお兄さんがメニューを持ってきてくれたのですが、私たちの心は決まっています。
「ベーコン・バップ&紅茶を2つ。」

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ケーキもかなり魅力的でした。

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ジャーン!これがベーコン・バップ

ベーコンと言っても脂身ばかりの縞々なベーコンではなく、どちらかといえば豚ロースの薄切りのような食べ応えバツグンのベーコンです。パンより大きくてベーコンがはみ出ているのがわかりますか?こんがり焼けたベーコンをバターを塗ったふかふかのパンにはさんであるだけなのですが、すんごく美味しいんです。お好みでブラウンソースをどうぞ。ブラウンソースとは少し酸っぱい中濃ソースといった感じです。ここのカフェでは使い切りのソースたち(写真の青いパック)がカップに入ってテーブルにおいてありました。紅茶はポットにたっぷり、二人で2杯ずつ飲んでもまだポットに紅茶が残っているほどです。いつもはコーヒー党なのですが、ここでは紅茶にして正解です。

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このカフェはお土産屋さんも併設しており、カフェとは階段でつながっています。食事が出てくるまでや、食後にお土産屋さんものぞいてみて下さい。いかにも「ウェールズ」な羊や国旗のレッドドラゴンをモチーフにしたお土産が所狭しと並んでいます。

ちなみに、駐車券の£3割引きがきくカフェは、駐車場の向こう側にあるThe Anchor(ザ・アンカー)というカフェです。

The White Monk 
Facebook https://www.facebook.com/The-White-Monk-Gift-shop-and-Tea-room-Tintern-Abbey-137460992967806/

もしもティンターン・アビー(Tintern Abbey)を貸切ったら…

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こんなところで結婚式なんてロマンチック!

Shwmae! Tomoです。以前のブログで、週末の貸切イベントの解体作業のため一部施設が見られないので入場料が半額だったことをお話しました。そしてそのイベントはたぶん結婚式であろうことも。

 

入り口から屋根も壁もなくなって土台の枠組みだけになってしまった各部屋を見ながら歩いていって、やっと保存状態の良いメインの建物にやってきました。大広間みたいな長い部屋にはまだシャンデリアが掛けられていて、照明もついていました。中で片づけをしているのでしょう。

 

それよりも何よりも気になったのが、メインの建物に入る前から目についたコレ。

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修道院の中に気球…なかなかお目にかからない組合せです。

気球をたたんでいる青年にうちの旦那さんが話しかけました。

「これも結婚式で使ったの?相当豪華な結婚式だったんだろうね。」
すると手を休めることなく作業を続けながら答えてくれました。「かなりのこだわりを持った結婚式だったよ。これ(大広間)も全部結婚式のために造ったものだし。」
な、なんと、この大広間も、そこに上がるための橋もすべて造り物!階段にはコケまで生えててまるで12世紀からここにあったかのよう!

そういえば私がpinterestで見つけた写真は、長く奥深く突き抜けたような写真だったので、こんな部屋はなかった…と、青年に言われて初めて気づきました。

pin.it

「信じられない!すごいね!いったい誰の結婚式だったの?!」

「あー、残念ながらそれは言えないんだ。」やっぱりだめか。

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線で囲んだ建物が造り物。しっくり溶け込んでます。

青年にお礼を言っていったん外に出て、後からやってくる人みんなに「これ、先週末の結婚式のためだけに造ったんだって。本物みたいだよね。」と教えてあげるうちの旦那さん。見知らぬ人に話しかけられたのに「えー!そうなの?貸切イベントがあったとは聞いたけど、すごいわね。」などと返す人たち。犬を連れている人もたくさん見かけたので近くに住んでいる人たちなのかもしれません。こんな素敵な所にお散歩に来れて幸せな犬たち。


修道院の反対側に回ると、現実が見えてしまいました。

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頑丈そうな石の壁は意外にも薄かった。

あまりに完成度の高い姿を見てしまったので、元のがらーんとした芝生だけの修道院を見たら、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。

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ティンターン・アビー内では何かの写真撮影も行われていました。何かの広告写真でしょうか。デザイン性の高いスーツとドレスをお召しです。うちの旦那さんは彼らが結婚式を挙げたカップルで、後日写真だけ撮っているのでは?と推測していましたが、私は時計か靴か、はたまた香水などの広告撮影に一票です。

 

ティンターン・アビー

http://cadw.gov.wales/daysout/tinternabbey/?lang=en

 

丸型の1ポンド硬貨は10月15日まで!

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左の12角形のコインが新1ポンド硬貨

Shwmae! Tomoです。前回の訪英時に使い切れなかったコインをせっせと消費しようとしている理由は、財布が重たいからだけではありません。今年の3月に新1ポンド硬貨が発行され、古い(現在の?)硬貨は今年の10月15日以降使えなくなってしまうのです。なので、たくさんあった1ポンド硬貨を価値のあるうちにせっせと消費しようと思ったのです。次回訪英する時は使えませんから。


大きくて2色使いな2ポンド硬貨の小さい版みたいな新しい1ポンド硬貨。改めて並べてみると、エリザベス女王の横顔がふっくらして、より現在の女王の横顔に近いデザインに。ティアラもより豪華な感じです。

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英国王室造幣局ロイヤルミントによる新1ポンド硬貨のホームページには超アップの画像があり、目元や首のしわまでよく見えます!細かい!
(画像は https://www.thenewpoundcoin.com/ から)

 

テスコなどの大型スーパーマーケットで、使えなくなる丸型のコインを機械にいれると、その金額分のお買い物券に代えてくれるサービスを見かけました。また、BBCのニュースでは自販機でもコイン投入部分の機械を入れ替える様子を放送していましたが、私たちが利用したドリンクやスナックの自販機、駐車場のチケットマシーンは9月後半時点でどれも新コイン対応には見えず、現実的に10月15日から一切使えなくなるわけではないのかな、とも思いますが…。

 

中には記念硬貨のように限定デザインの1ポンド硬貨もあり、その価値は上がっているようです。それを聞いたときに私のお財布を除いてみましたが、残念ながら違ったデザインのコインは手元に残っていませんでした。でも1枚だけ丸型の、若いエリザベス女王が彫刻されている1ポンド硬貨を思い出に残しておくことにしました。